「ASOは全身の動脈硬化病変の一部分症」といわれるように、ASO患者の動脈硬化は全身に及んでいると考えられます。そのためASOの併存疾患も多岐にわたり、糖尿病は約30%に、脳血管障害、虚血性心疾患は約23%の頻度で併存していると考えられています(図5)3)。高血圧にいたっては半数近くも併存していると考えられます。 3)重松 宏 他: Therapeutic Research., 13: 4099, 1992.
また、冠状動脈撮影により60〜70%になんらかの閉塞性病変が認められ、duplex scan(超音波血流検査)による頸動脈の観察で、頸動脈の50%以上に及ぶ狭窄性病変が26%に認められています4)。 4)北川 剛 他: 脈管学, 42: 791, 2002. |
好発年齢は60歳以上で (図6)5) 、男性が圧倒的に多いとされています。
|
ASOは、心・血管系疾患を合併することが多く、生命予後は極めて不良です。当然のことながらその死因の半数以上が虚血性心疾患や脳血管障害で占められています。 間歇性跛行患者の5年後の生存率は70%前後、10年後では40〜50%となります。また、重症虚血肢(critical limb ischemia;CLI)患者では、1年後には約20%が死亡し、5年後の生存率は半数以下となっています(図7)6)。
さらに、重症ASO患者の生命予後は乳癌患者や大腸癌患者の生命予後と比較しても不良であるといわれています(図8)7)。
|





