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閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans;ASO)には種々の治療方法がありますが、大きく内科的治療と外科的治療に分類されます。ASO患者の多くは下肢のみならず、脳・頸動脈、冠動脈などにも動脈硬化を生じており、前述のようにASOを「全身の動脈硬化病変の一部分症」ととらえることがASO治療の基本になります。つまり、併存疾患やリスクファクターを含めた総合的な治療が必要になります。 ASOの治療方針 内科的治療 |
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理学療法は内科的治療の一つで、運動療法や温熱療法などがありますが、主に運動療法が行われます。 《運動療法》 側副血行路 運動療法のポイント 欧米では、運動療法が間歇性跛行治療の第一選択とされていますが、わが国においては、保険で認められている施設は非常に限られているため、実施は極めて非現実的です。監視下運動療法を行うのが難しい場合に、内服薬併用在宅運動療法が間歇性跛行治療の第一選択になり得るとの報告もあります8)。また、運動療法が無効な症例には、血行再建を行うのがEBMに基づいた治療といえます。 8)Patterson RB et al, J Vasc Surg, 25: 312, 1997. 《温熱療法》 人工炭酸泉足浴療法 |
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ASOに対する薬物療法の目的は、冷感・しびれ感等の症状改善、運動療法の補助療法や血行再建・血管内治療による開存率の向上、全身の血管イベント抑制などが挙げられます。ここでは、わが国で承認されている薬剤について、その概要を示します。
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外科的治療 |
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血管内治療とは、経皮的に動脈内に、治療用カテーテルを挿入し、血管の狭窄および閉塞部を拡げる治療をいいます。主なものに経皮的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty;PTA)があります。近年では、カテーテルなど医療材料の進歩により、血管内治療成績も向上し、治療法の選択肢も多様化してきています。
血管内治療の種類と適応
PTAは、腸骨動脈領域における動脈病変で、初期成功率、5年開存率とも高く、最も適した治療法です。一方、大腿・膝窩動脈や末梢の動脈病変においては、可動部であるためステントの破綻が非常に多く、血管内治療よりも外科的手術の方が、よい治療成績が示されています。 |
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ASOの手術目的は、「肢機能の回復」と「足肢切断の回避」にありますが、動脈病変の存在が必ず外科的治療の選択につながる訳ではありません。ASO患者の肢虚血重症度と治療目標に、動脈閉塞部位と範囲、併存疾患重症度、再建血管の開存率、生命予後などを加味して、手術選択を慎重に検討する必要があります。
ASOの手術には次の3種類があります。
ASOの手術の種類
《下肢切断》 |
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